ツバメのねぐら入り

ツバメのねぐら入り 観察してきました。
自分の記録として残しておきます。
興味のある皆様にも参考になれば幸いです。
日本野鳥の会、奈良支部の方に詳しくお話を聞くことができたので
とても有意義で興味深い観察になりました。
個人で行ったにもかかわらず 観察会に参加したかのようなお得感でした。

8/25 18時30分ごろ~チラホラと東の方向からツバメの集団が集まり始める。
18時40分ごろ ピークを迎える。
18時50分 ~遅く到着した集団がねぐら入り
18時55分 ねぐら入りほぼ完了

平城宮跡には3か所の葦原のねぐらがあるそうです。
それぞれ、国交省、文化庁、奈良県 の3か所に管轄がわかれているので
ツバメたちのためになる葦原の管理や要望があれば
それぞれに出さねばならず
とても入り組んだ構造になっているそう(;^_^A 大変だ~~!
野鳥の会の皆様のご努力に感謝するばかりです。

葦原は放置しておくと どんどんやせ細っていくので
時には人の手を入れて刈り込んでしまうのも手というお話を聞きました。
すると翌年には太くて健康な葦原再生ができるという循環が生まれます
今回観察した葦原もここ3年ほど刈り込んでないけど
以前はよく葦を刈っていたそうです。

開発だけに目を向け、狭い視野で葦原を潰していく
状況には閉口するけど
持続的に長期的な視野をもって人が介入して葦原を守っていけたら
こんなにいいことはないです。

8/25日はおよそ2万羽のツバメたちが集まってきました。
8月後半ともなると 集まるツバメたちはほぼ今年生まれた若鳥の集団になります。
子育てを終えた親鳥たちはわりと早い段階で 
さっさと(野鳥の会の方の言葉)渡りのために南下をはじめます。 
今はほぼ若鳥だけの集団です。
若鳥だけで どうして見知らぬ土地のねぐらの位置がわかるのか
不思議だらけ。 人間なんてはるかに及ばない
素晴らしい能力を持っていることはよくわかります。

薄暗がりの中上手く撮れてませんが 尾の形を見ると
成鳥のような長いかっこいい燕尾ではなく
まだ短い尾羽です。 今年生まれの若鳥です。

ねぐら入りの途中、いきなりオオタカが一羽 急な直滑降で葦原に突入。
野鳥の会の方がスコープにてオオタカの姿をとらえたようでした。
一羽のツバメが犠牲になり オオタカの命を繋ぎ
その他の2万羽のツバメの命を救いました。

オオタカの突入後 すでに葦原に入っていたツバメたちが
一斉に飛び立ちました。
動画の0:30~ 旋回しながら飛んでいるのがその様子。

そんな緊迫した中でも、東の方向から 小さい集団、中くらいの集団、 
次々と平城宮に到着です。
一日にどれくらいの距離を移動しているのかよくわからないけど、
奈良県よりも東の地域で生まれた若鳥たちです。
そして今日、姿を見せてくれたツバメたちは
明日はさらに南の方向へ旅していきます。
一期一会の出会いです。
明日も旅は続く。 ツバメたち頑張れ!

そして、西の方向へ向かって飛ぶ
ダイサギのⅤ字編隊飛行を見ました。
彼らもこれから暖かい地方に移動していきます。
夜中飛んで南下していくそうですよ。
帰りにて 遠くに見える朱雀門 なんとも怪しげな雰囲気 
このようなものがでてきても不思議じゃない(笑)